こんにちは、こまおです!
業務中のふとした会話からキュレーションサイトの話が出てきました。聞き覚えのある「キュレーションサイト」という単語の意味をすっかり忘れている自分がいました。
あれ?キュレーションサイトって何だっけ・・・Welqというサイトも何か絡んでたような・・・
そうなんです。キュレーションサイトの意味はわからないまま、次々と別の単語が思い起こされてきました。
何度もググってたキーワードだけど、また意味を忘れてる・・・年は取りたくないなと、しみじみ思いつつ・・・ (・´з`・)
- Welq
- DeNA
- キュレーションサイト
- SEO記事の大量投入で上位表示
- 素人が医療や健康記事を書いていた
懐かしい単語が連想されています。Welq、DeNA・・・1〜2年前ほどでしょうか。
キュレーションという言葉の意味よりも、それにひもづいたWelq騒動のイメージが強く、それに引っ張られた単語しか出ていませんねw
1年以上たった騒動ですが、今さらながら、その用語や内容を整理整頓してみようと思いたち記事にしています。
【用語】キュレーションって何だったっけ?
まずは用語を明確にしていきましょう。用語を最初に定義しないと、コミュニケーションができませんから!
実は何度もキュレーションの意味をググって調べ、そのたびに理解しているのですが、なかなか記憶に定着しません・・・
忘れちゃうんですよね、年のせいか・・・
このような物忘れの激しくなってしまった中高年の私ですが、キュレーションの記事を書けば、さすがにすぐには忘れないでしょう(汗)
キュレーション関連の用語まとめ
コトバンクより抜粋。ちなみにまったく関係ないんですけど、コトバンクって言葉のゴロがよく、センスがいいですよね。「言葉」と「バンク」をかけ合わせた造語をサイト名にするなんて。
用語:キュレーション
IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う。
あ~「まとめ(サイト)」のことだったなぁと、微妙に思い出してきました。「まとめ」と「キュレーション」という単語が、頭の中で結びつきません。
あらためて意味を知るに、収集した情報を整理整頓して、新しい価値を持たせて、共有するとは、なんて素晴らしい仕事ではないですか・・・
用語:キュレーター
キュレーションを行う人はキュレーターと呼ばれる。キュレーターの語源は、博物館や図書館などの管理者や館長を意味する「Curator(キュレーター)」からきている。
新しい言葉キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! キュレーターという、New Wordが出てきました。
用語:キュレーションサイト
すごいですね。キュレーションという言葉は、悪いことを連想させるイメージだったのですが、本来は良い言葉だったのですね。
似たような単語にキュレーションメディアというのもあります。
今までの用語で考えると、単純にキュレーションサイトという言葉の意味は、収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせたサイトのことですよね。
何となくわかりました。ただ、これだけだと意味はわかるのですが、イメージができません。さらにコトバンクは続きます。
関連サイトのURLをまとめたリンク集もキュレーションの一つではあるが、代表的なキュレーションサイトには、Twitterのつぶやきをまとめる「Togetter」や、検索サービス「NAVER」が開始した「NAVERまとめ」などがある。
参考サイト:コトバンク
おぉ〜NAVERまとめは、私でも知っているサイトです。具体的で多くの人が知っているサイトの例を出してもらったので、イメージができ理解が進みました。
コトバンクさん、ありがとうございました。
用語:DeNAという企業のWelq(ウエルク)騒動
おまけに、キュレーション(まとめ)サイト騒動のあった、株式会社DeNAやWelqのことも少し解説していきます。
2016年の年末に起こった、株式会社DeNAが運営する健康・医療系キュレーションサイトにおける一連の騒動・問題のことです。
WelqのSEO対策により、医学的な根拠のない記事が多量に、しかも検索結果の上位に表示されたことが、人命や健康に関わる問題として糾弾されました。
その後、著作権に抵触する適当なコンテンツの制作体制(ライターをアルバイトで起用)などの問題が発覚しさらに炎上。対象サイトと関連事業の無期限休止に発展しています。
キュレーションサイトWelq騒動とは何だったのか?
記事を読むのと、書くのとでは、頭の使い方が180度も違ってきます。今までは読んだり、見たり、聞くだけでした。今回は自分で確認して記事にしてみました。
と言っても、引用だらけですけど・・・( TДT)
騒動の発端は「死にたい」というキーワード?
記事にするだけあって情報元の信頼性に苦労します。たしかに本当に正しいのかどうかを、ネット上だけで確認するのは難しいですね、、、
騒がれ始めた時期は2016年の夏ごろ
2016年の夏にはすでにソーシャルメディアで話題になっていたようです。
群馬大医学部を卒業したライターの朽木誠一郎さんは、こうした観点から最初にこの問題を指摘していた。何が問題だったのか、ユーザーはどの情報を信じればいいのか、改めて解説してもらった。
――朽木さんは2016年9月に、初めてWELQの問題を提起しました。
正確に言うと、今年の夏ぐらいにはソーシャルメディア上で話題になっていました。主にアフィリエイトやSEOの関係者が、WELQを含む「DeNAパレット」のメディア群について「SEOが強すぎる」と懸念を示していたんです。医療情報について、記事として発信したのは、知る限りでは私が初めてだったかもしれません。
参考サイト:HuffPost News
それを考慮すると6ヶ月くらい前には、そのような体制が組まれており、Welqというキュレーションサイトが完成されていたのかなと想像してしまいました。
発端の記事と言われている内容とは?
ニコニコ大百科(仮)というサイトによると、下記のような記事が発端だったとあります。何となく聞いたことがあります。
WELQ炎上の発端は「死にたい」というキーワード
WELQがまだ炎上する発端になった記事がある、と言われています。
それは「死にたい」とGoogle等で検索した時に1位に表示された記事だ、と言われています。
- 死にたいと思う人の深層心理とは何か?
- 死にたいと思う人は承認欲求が強い。
- 自己承認欲求が強い人は、自己分析をすると良い。
- 転職サイトの無料診断(無料登録をさせる事でWELQにアフィリエイト報酬が入る)で自己分析。
であった、と言われています。
参考サイト:ニコニコ大百科(仮)
幽霊ネタもありましたよね?たしか・・・その肩こりは幽霊のせいかも・・・という内容だったかと。その騒がれていた当時にブログの記事として読んだ記憶があります。
WelqがやったSEO対策とは?
またまたニコニコ大百科(仮)さんより、何をしてくれたのか確認していきます。
Welqは、「ブログを見てくれる人」を主軸にブログを作成している訳では無くて「自分のブログをGoogle&Yahoo!で検索した際の上位に表示させる」事を主軸に記事作成をしていた、と言われています。
参考サイト:ニコニコ大百科(仮)
この時点ですでに恐ろしさを感じます。読者ありきでなく、GoogleやYahooしかみていなかったということになります。
目的が違えば手段も変わってきます。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
8,000文字から15,000文字前後の文字数で記事を書いていた
とんでもない文字数ですよね。主観ではありますが、その記事を読むだけで10分以上はかかりますよ。読者は疲弊してしまう文字数です。
なぜそのような莫大な文字数の記事を書いていたのでしょうか?
現在ではその傾向は薄れたのですが、Google&Yahoo!は、文字数が多い記事を検索結果の上位に表示させる傾向があった、と言われています。
これは「1記事で全ての情報が賄える網羅性の高さ」を評価していたから、と言われています。
なので、Welqは殆ど全ての記事が、8,000文字~15,000文字程度の猛烈な文字数であった(普通なブログの文字数と言えば1,000文字~程度です)と言われています。
参考サイト:ニコニコ大百科(仮)
すべては検索エンジンで検索結果の上位に記事を上げるためなんですね。
検索ボリュームの多い医療・健康系のキーワードを選んでいた
健康や医療は人間として絶えることがない課題です。
それだけに、功罪として問われる部分ですよね。その検索キーワードを選んでいたのは、慎重に考えるべきと警鐘を鳴らすメンバーがいない組織体制だったのでしょう。
Welqは「ココロとカラダの教科書」です。
“ココロ”と”カラダ”に関する検索数が多いキーワードが、無差別に片っ端から狙われる事態へと発展した、と言われています。
例:「胃がん」「うつ病」「捻挫」「脳腫瘍」「友達の作り方」「失恋」etc…
参考サイト:ニコニコ大百科(仮)
莫大な文字数の記事を、安い値段で大量投下していた
文字数が多いだけではありません。そのようなボリュームの記事を、多い時で月に100記事も作成させて、アップしていたと言われています。
その記事内容は、正確性・解りやすさのある記事ではなくて、医療とは無関係なライターが1記事1000円で書いてくれる記事ですから色々な問題をはらんでいる、と言われています。
そして何よりも問題なのが、参考元のブログの検索順位の落としてWelqが上位表示されるようになったのが部分である、と言われています。
参考サイト:ニコニコ大百科(仮)
最終的に3万5千記事ほどアップしていたと聞きました。(ヽ’ω`)
検索エンジンの評価を高める内部SEO対策をしていた
もちろん文字数やボリュームの多いキーワードを、むやみに記事にしてもSEO対策としては意味がありません。
まさにSEOを知り尽くしたうえでの、SEO対策をしていたんですよね。つまり当時の内部SEO対策もバッチリだったようで、GoogleにまたWelq記事か!と言うほどに上位表示されれていたようです。
Googleは機械的にブログの情報を収集し、何を上位に表示させるか決めていますから「上位に表示させたいキーワードをちゃんと記事内に含んであげないと記事内容をちゃんと理解してくれない」、と言われています。
話をWelqに戻します。Welqはこの内部SEOを非常に上手に取り扱っている、と言われています。
例えば段落(この項目で言う所の、”3・Googleへの評価を高める”SEO内部対策”の部分)に、キーワードを含ませ、何の話に触れている記事なのかGoogleに理解を促させたり、狙ったキーワードを文中に何回か含ませたりといった工夫を指している、と言われています。
こういったテクニック・手法を使ったからこそ、色々な記事で検索順位の高位に食い込む事が出来ていた、と言われています。
参考サイト:ニコニコ大百科(仮)
ここまで来ると恐ろしいSEO対策ですね。当時のGoogle検索のSEO対策にマッチさせ上位表示させるためとはいえ、徹底した企業ならではの戦略です。
Welqがやったことは何が問題だったのか?
キュレーションサイトと言われる、NAVERまとめからの引用ですw
やっぱりわかりやすいですね。参考になります!(゚д゚)/
- WELQ問題点1:死にたいなど、すぐに命に関わる検索ワードでアフィリエイト広告売り上げを得て商売していた
- WELQ問題点2:右肩に憑くのは守護霊など医療サイトとして間違った知識を多々掲載
- WELQ問題点3:他の医療サイトから内容をつぎはぎして外部の人間に安く書かせて記事化していた
ひどい内容のオンパレード。。。ここまでくると犯罪ですよね。。。この内容だけを見れば、企業として危険な商売をしていると認識できます。
組織や体制の問題で担当者が見えなくなってしまうのでしょうか。自分がこのような状況に身を置かれたら、おかしいと警鐘を鳴らせるのだろうか。
問題点1:生命や健康に関わる検索ワードで上位表示させ、アフィリエイト広告の売上を得ていた
内容によるところが大きいのですが、きちんとした手順を踏んでいない(専門家の監修)ところに大きい問題があります。
検索した閲覧者が、デタラメな記事を信じて行動することの恐ろしさ。Googleという巨大なWebサービスも共犯なのでは?とも思えてしまいます。
つまり悪いことをして、利益を得ていたということです。
問題点2:右肩に憑くのは守護霊など医療サイトとして間違った知識を多々掲載
Welqは「ココロとカラダの教科書」というキュレーションサイトでした。
守護霊という科学的根拠のないことを取り扱っていたというのは(記事を読んだわけではありませんが)適当なことを書いていたと思います。
私もECサイトの記事を書くことがありますが、守護霊を素材にした記事を書くなんて到底できないことです。怖くて(違う意味での怖いですが)できません。
つまり閲覧者をだましていたということです。
問題点3:他サイトから記事をコピペ&安い費用で外注して記事化していた
適当な記事を書くならまだしも(もちろん駄目です!)コピーした記事をさらに安い外注先(外部ライター)でライティングさせていたということです。
なんて適当なんだ!(#・∀・)
誰でも記事を書ける「キュレーションメディア」を謳うことで、DeNAは記事の内容に責任を負わないとしている。各記事の末尾にはこう記されている。
当社は、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
許せないですね、これはもう駄目です。自分でやったことの責任は持たず、自己責任ですと???
参考にさせていただいた記事
以下のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。考察不足な部分もあるかと思いますが、気になる部分などあればご指摘ください。
- NAVERまとめより:DeNA医療情報サイト ウェルク(WELQ)問題まとめ【何が問題だったのか?】
- ニコニコ大百科(仮)より:Welq
- HuffPost Newsより:WELQの問題で改めて考える、信頼できるネットの医療情報とは?
- 東洋経済オンラインより:「WELQ問題」の本質とは何か
Welqを反面教師にして自社のSEOに役立てるには?
Welq騒動は、そんなキュレーションサイトが昔にあったな〜と終わっては駄目だと思いました。Welq騒動を反面教師にして、自社や自分のサイトに役立てましょう。
悪いところだらけですが、その中でも見方によっては参考にする部分があると思います。
Welqを参考したら絶対に駄目な3つのポイント
1:専門家の監修がない素人ライターのコピペ記事
専門家の監修が必要な部類の記事なのに、それをしていない。
ましてや、それを1記事1,000円の安い価格で集めた素人ライターに書かせているということ。
そしてライテイング手法として、他のサイトからのコピペやツギハギを容認していたということ。
企業としても、個人としても絶対にやっては駄目なことです。
2:書いた記事の内容に責任を負わない
自分(自社)が書いた記事なのに「わたしは書いた記事の内容に責任を負わない」というのはひどいことです。
責任が持てない記事は世の中に出すべきではないし、ましてや医療や健康の命に関わってくる記事は書かない方が良い。
3:システムを利用して(相手をだまし)利益を得る
人をだましてはいけません。これはダメ絶対でしょう。
Googleという検索エンジンというWebサービスの隙間を上手に利用して、検索してきた人をだます。
だました人のおかげで、自分はアフィリエイト広告より利益を得る。そんな構図はあってはいけないです。
Welqを反面教師にした3つのポイント
Welqというサイトの運営者であるDeNAのやったことは、すべてにおいて賛成できません。NGです。ただそのような経緯で参考にすべきポイントが見い出せました。
1:顧客を見失ってはいけない
DeNAの犯した一番の罪は顧客を見失って、自分の利益に走ってしまった点です。それはある意味Googleをだまし(上手に利用し)、顧客をだましたことになります。
顧客が利益を得て(顧客のWIN)こそ、企業が利益を得る(企業のWIN)ことができるのに、企業のWINだけに組織がらみで進んでしまった。
外から見ていると信じられませんが、大きくなればなるほど、そのような企業病が出てくるのかもしれません。
2:検索エンジン(ネット)を信じてはいけない
閲覧者として、顧客としても検索エンジン(ネット)を信じてはいけないと感じました。
DeNAだけでなく、企業や個人もなく、顧客のことを考えられていないサイトはたくさんあります。
たしかに自己責任とはなってしまいますが、ある意味、ネットを信じないほうが楽になるでしょう。そのネットと現実のバランスをどう取っていくのかが問題な気がします。
3:SEOを信じてはいけない
SEOと言っても、結局はGoogleの検索エンジンに最適化するためのものです。
けっきょくはルールも仕組みもGoogleが神と言われるようなネット世界です。
Googleが黒と言ったら黒になってしまう、いまのインターネットの世界ではSEOを絶対視しないで進めるのが得策かと思いました。
まとめ:DeNAを業務の反面教師にしよう!
長い記事になりましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
このような騒動は、今のGoogleの検索エンジンを利用するネット環境においては、起こるべくして起こった騒動だと思います。
今回のキュレーションサイトはDeNAでしたが、違う個人や企業が起こしている可能性もあったのかなと。
大事なのは、このような騒動を自分の事として、業務に良い方向で活かすことだなと、整理整頓しながら思いました。
ありがとうございました!(^o^)
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