ECサイトのブランディングを見直すことで、課題や問題点を解決していこうとする本

ECサイト×ブランディング(本の表紙)

あなたがいきなり、とあるECサイトのWeb担当者になったらどうしますか?

そのECサイトが普段から使っているサイトで、前から色々と課題があり「ECサイトのここを変えたい」と思っていたとしたら。

そのECサイトを「今よりも売れるサイトにしたい」「新しいサービスを作りたい」などなど、、、最初に色々と考えるのではないでしょうか。

そんな異動や転職は滅多にないと思いますが(汗)ECサイトでの売上げを伸ばすためにどうすれば良いか?Web担当は日々努力して悩んでいると思います。

そんなECサイトに従事しているWeb担当社のために、ECサイトブランディングを見直すことで、成果をあげていくという切口の本がありました。

今回ご紹介する書籍
  • 著者:株式会社 フラクタ
  • タイトル:ECサイト × ブランディング
  • 出版:宣伝会議

ちょうどECサイトのブランディングを見直すようにと、トップダウンがありました。

何から考えて、どのように、何を進めていったら良いのか?と完全に煮詰まっていた時でした。

企業のブランディングを考えていく部分では非常に参考になり、自分にとって出会えて良かった(助かった)一冊でした。

この本を読んで良かった点

ECサイト×ブランディングの表紙2

ECサイトだけでなく、その企業のお店全体のビジネスモデルを刷新するような大きいプロジェクトに関わるメンバーに読んでもらいたいです。

もちろん本の表紙に書いてあるようにな「プロジェクトリーダー」でなくても構いません。

ECやお店の売上を上げたい、または変化や改革していきたいと考えている方に有用・有効です。

そこで壁にぶち当たっている人には、少なからずとも「気づき」を与えてくれる本です。

根っこの部分から教えてくれる

ECサイト×ブランディング:ブランディングとは何のために行うのか?

ブランドとは何か?ブランディングとは何のためにするのか?という根本から考えようと教えてくれます。

ECサイト×ブランディング:ブランドの根幹を整理する

ECサイトとリアルなお店を連携させ、顧客と良い信頼関係を築いている企業は、まだまだ少ないのではないでしょうか。

企業あるあるですが、ECだからお店は関係ない・わからない(その逆もしかり)という担当は、残念ながらかなり多く存在します。

消費者の動向にあわせて、ECサイトを中心にブランディングを考えることで、企業全体のブランドのあり方を見直すこともできる。

参考:ECサイト×ブランディングより

この言葉には感銘を受けました。自分の考え方は「ECサイトだけの狭い範囲」でしか考えられていなかったのです。

具体的な方法が書かれている

もちろん書かれているのは、あるべき論や著者の主張ばかりではありません。下記のような、ブランディングを実践するための具体的な方法も書かれています。

ふせんメソッド

ECサイト×ブランディング:ふせんメソッド

「ふせんメソッド」とは自社のことを知り、企業の根幹を整理整頓する、ふせん(付箋:ポストイット)を使った方法です。

最終的には、ブランディングのため整理整頓したものをコンセプト化していきます。まだ試してはいませんが、自分もこのようなふせんで整理整頓するのが一番良いと思っていました。

よくあるマインドマップのアプリのような、デジタルでは出せないアナログの良さというのでしょうか。

ふせんに書くことのメリットは、書いたふせんを好きな場所に移動させることができます。またメンバーが、そのふせんが集まった塊を見て、議論することができるため、整理整頓に最適なのです。

カスタマージャーニーマップ

ECサイト×ブランディング:カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップという言葉を聞いたことはありますか?

MEMO
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを知り、最終的に購買するまでの、カスタマーの「行動」、「思考」、「感情」などのプロセスを図示化したもの。

このカスタマージャーニーマップは、ECサイトやお店でのマーケティングを考える場合に非常に有効です。

どの段階で、どのように情報発信していく、という全体的な地図のように俯瞰して見れるからです。

これはぜひとも、やらないと〜!

具体的な事例が記載されている

そのほか、システムベンダーとの向き合い方、ブランディングをした企業の事例、人材の育て方などが書かれています。

この本に書かれている、すべてのことを実践するのは難しいです。具体的な企業の事例がありるので、イメージがしやすくなりました。

企業担当との対談と事例

実際にブランディングをした企業担当者との対談が印象的でした。生の声というか、Web担当者として苦労が少しだけわかるような気がします。

もっと企業を良くしていきたい、顧客との関係を良くしていきたいと、真剣に考える方におすすめの一冊です。

まとめ

ECサイトのWeb担当者であれば、この本は読んでおいて損はないと思います。

この本の評価
仕事に役立つ
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総合評価
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