こんにちは。ペーパー二級建築士のこまおです!ペーパー二級建築士なので実務は素人ですが、受験は玄人!?だと勝手に思っていますw
・合格するためにどれくらい描けばいいの?
・製図の模擬試験って受けたほうがいいの?
・製図用紙ってどこで買えるの?
以上のような疑問・質問にお答えします。だって初めての受験ってわからないことだらけじゃないですか!?
※注意;わたしの受験当時(2012年)の経験ウンチクです。そこの部分を差し引いてお読みください。少しでもみなさんの参考になればと!
製図試験の合格レベルに達するための必要な作図枚数
ずはり二級建築士の設計製図試験において、合格レベル達するまでの必要枚数は約50枚!製図経験がない初心者の方がゼロから初める場合、50枚描けば合格が可能になるという意味です。
でも実際には30枚〜40枚の範囲が限界かも(汗)
合格レベルになるために描くべき枚数
No. | 製図レベル | 製図目標 | 目標枚数 |
---|---|---|---|
1 | 【超初心者】 | 製図に慣れる | 5枚〜10枚 |
2 | 【初級者】 | 時間内に描く | 5枚〜10枚 |
3 | 【中級者】 | 色々な課題で製図 | 15枚〜20枚 |
4 | 【上級者】 | 試験を想定した製図 | 5枚〜10枚 |
5 | 【超上級者】 | 製図試験の模擬試験 | 2枚(模試2回分) |
合計枚数(模試分は除く) | 約30枚〜50枚 |
飲み込みが早く要領が良い人でも、全過程で最低で30枚は描く必要があります。厳しく言うとこの必要枚数は予備校などで受講時の製図枚数はのぞいてください。
なぜなら講座等で教えてもらいながらの製図は、受身の製図だからです。
要領の悪い(自分のような)人は、全過程で50枚以上を目標に描かなければ、合格するのは難しいと経験上考えています。わたしも受講時は、自宅で30枚以上描きなさい!と予備校の講師からよく言われていました。
製図レベルと製図枚数における目標(ゴール)
上記の合格レベルになるために描くべき枚数の内容を説明していきます。初めての方は誰しも製図レベルのクオリティは低い(当たり前に)ので【超初心者】からスタートですw
①【超初心者】製図に慣れる:5枚〜10枚
はっきり言ってド素人の状態です。製図道具にも慣れていません。解答製図を真似する(模写)だけで、1枚あたり平気で5〜6時間を費やすレベルです。
もう一度言います。模写だけで6時間かかるんですよ!? 途方に暮れてしまうとはこの事ですねw
でも誰しもが通る道です。仕方ありませんし、問題はありません。頭と身体で覚え込ませるということが大事なので、赤ちゃんのような状態とお考えください。
ご自身がもっともしんどく非常に歯がゆい時期です。でも万里の道も一歩から、1枚1枚大事に描いていきましょう。
この時期が本当に一番きつかった・・・
この超初心者での製図ゴールは、とにかく慣れることです。細かいことは考えず、真似する・模写することで製図に慣れて超初心者を卒業しましょう。
- 製図道具に慣れる
- 製図道具のセッティングに慣れる
- 実際に解答製図を真似して慣れる
- とにかく製図全般に慣れる
②【初級者】時間内に描く:5枚〜10枚
製図試験は、課題を正確に読み取り・エスキスして・作図していく。この流れを制限時間の5時間で終わらせるスキルが必要です。
いくら合格レベルに達している作図・製図力があっても、規定時間(5時間)以上かかってしまっていては、合格できません。5時間という時間制限を意識しながら、実際に描いていきます。
もちろん合格レベルの作図力も必要です!
製図試験は時間配分が合格を左右する
製図時間は、本番試験ではいくらあっても足りません。「あと10分あったらな〜」など終わった後の声をよく聞きますし、自分の時もそうでした。
製図試験は時間との勝負!
時間配分を制するものは、製図試験を制する!と言っても過言ではありません
私の時間配分で恐縮ですが参考にしてください。これは本番前にはご自身で決めて、製図スケジュールをたてる必要があります。
課題の意図やポイントを正確に読み取る必要があります。私は蛍光ペンや赤・青ペンを利用して課題のポイントをチェックして整理・整頓していきました。
次のエスキスのために、課題内容を間違えてしまうと一発アウトの確率が高くなるからです。何度か読み返して、意図の汲み取り間違いの内容にしましょう。
課題内容よりエスキスにかかります。1時間としているのは、課題に対して確実に間違いがないよう図面に落とし込むためです。ここを間違えると次の製図に影響が出てきます。
製図の途中で、エスキスの間違いに気がつき半分以上やり直した・・・という経験があります(汗)
いかに課題の読み込み・エスキスを短縮して、製図時間を増やすというのがポイントです。実際に製図3時間半は短いです。練習の段階で、どんな図面でも2〜3時間で描けるように意識するのは大事です。
間違いを少なくしたいから、課題やエスキスに時間を割くと製図時間が短くなります。製図時間を長くしたいから、課題やエスキスを短縮すると間違う可能性が高くなります。
やはり製図の経験値を高めて、自分に最適な時間配分をしていきましょう。
この初級者の段階で時間を意識して製図をしていきましょう。後からやるとクセがついてしまって苦労する場合があうるので要注意。時間配分は本番試験まで続く大事な考え方です。
- 5時間の制限時間を意識して製図する
- 製図全体の流れを把握していく
③【中級者】色々な課題で製図:約15枚〜約20枚
ここでは木造建築を想定しています。※自分が受験したのが2回とも木造課題でしたので(汗)色々な課題と言っても、課題の数を多くやりすぎて、製図精度が低くなってはNGです。
1つ1つ反省して、次への自分の課題を認識しつつ進みましょう![
製図した後の反省点を、次の製図の課題にします。それがあなたの進歩になりますから、この考え方は試験直前にとても重要な考え方です。作図を流れ作業にしないようにしましょう。
試験課題がない!という人に
そいう場合はAmazonでググってください!というのは簡単ですがw 実は二級建築士の過去問が出されているんです。平成25年から掲載されています。課題が無いんです!という人はこの過去問を、順番に何度も繰り返すのはありです。
過去問は最高の製図課題であります。使わないのはもったいないです。
私の受験時はこんなに製図の過去問が無かったような。。。
と思っていたら、こんな神サイトが!私も過去お世話になっていました(忘れてました)。
いまは本当に便利な時代になったものです。
- 色々な課題をこなして製図の経験値を積む
- 自分の弱点や課題を意識しながら製図する
④【上級者】試験を想定した製図:約5枚〜10枚
ここまでくれば上級者の域です。中だるみ的な所も出てきて天狗になったりしますw
ここは今までやった製図の集大成で超重要時期です!
製図試験を想定した環境や課題内容でやるのがポイント。やったことのない製図課題を、環境にこだわって実施したい。そのためには下記内容ができるようにしたいです。
- 初見の製図課題で製図する
- いつもとは違う場所で製図する
- 5時間の時間制限を必ずする
初めての製図課題がポイントです。何度かやって慣れた試験問題よりも、Amazonで購入しましょう。
環境が難しかもしれません。自宅であれば、場所の向きを変える・部屋を変えるなど工夫をするだけでも違います。本番試験はどんな場所で試験するかわかりません。
どんな場所でもできる体制と耐性(うまい事言ってる!)をつけることが、本番試験を想定した製図をする目的であります。自宅や専門予備校は製図するのには良い環境過ぎると言えます。
- 机の奥行きが狭くて製図板が載せきれなかった
- 隣の人の振動がすごくて集中できなかった
- 空調(エアコン)が寒かった
実際の試験会場が過酷過ぎて、本調子が出せなかったという声も聞きました。自分もそうですが、本番環境はまったく異世界でしたw
- 実際の製図試験を想定した課題と環境で作図する
- どんな場所でも製図できるようにしておく
⑤【超上級者】実践を想定した模試(2回分)
自宅以外でやる会場の模擬試験は、絶対に行きたいです。その目的は製図試験会場に場馴れすることです。
最低でも違う予備校の模擬試験を2回はやっておきたい
予備校で受講するから大丈夫!という人でも、慣れない場所で製図試験をするという経験が大事です。
だって本番の製図試験は絶対に慣れていない場所でやりますから!
二級建築士の設計製図試験は、大体は大学などの大きい施設(キャンパス内の講義室)での試験となります。同じ大学でも、広さや奥行き、隣や前後の人との間隔が場所によって変わります。
例えば時計があったり無かったり、空調が効きすぎてツラい!狭くて描けない!などなど想定外のことが起きる可能性が本番試験ではあり得ます。
どんな場所・環境でも大丈夫〜という強いメンタルが作れれば最高です。その経験を積むために模擬試験が必要なんですね。
おすすめ模擬試験の専門予備校はこちらです。この他にもエリア別の建築士会等で実施している場合がありますのでググってみてください。
- 総合資格学院
- 日建学院
- 製図道具に慣れる
- 製図道具のセッティングに慣れる
- 実際に解答製図を真似して慣れる
- とにかく製図全般に慣れる
二級建築士の試験用の製図用紙はどこで手に入れるか
私の最初の設計製図試験は総合資格学院から製図用紙を20~30枚ほどもらい(もちろん講習費用に入っています)講習を受け、製図の練習をし、試験に臨みました。
仕事が忙しい時期で全く描けず、製図用紙はかなり余っていました。その年は惜しくも?不合格でしたが、翌年は逆に製図用紙が足りずにどうしよう?と悩んでいた記憶があります。
製図用紙が足りなくならないようにしましょう。
ずばり製図用紙はネットで買える
当時はネット通販では楽天でしか販売してませんでした(汗)いまはAmazonでも通販ならどこでも販売されています。
専門予備校でもらう
わたしが受験した際は専門予備校のセミナーを受講していたので、必要枚数はもらっていました。もちろんもっと欲しいと言えばもらえてましたが、それほど描けるかという心配もあり、必要以上にはもらっていませんでした。
もらえるのであれば、もらえるだけもらっておこう!
私の場合は模擬試験会場でもらえました
日建学院での模擬試験で5枚〜10枚ほどいただきました。試験監督の方が製図用紙を教室の前の机に用意しておいてくれていました。私は遠慮なくもらいましたが、もらっている人は少なかったような気がします。
日建学院の皆様、当時はありがとうございましたw
まとめ:製図試験は描きまくって経験値を上げるしかない
ほんとうにコレです。製図試験は描くしかないんです。要領が悪いから時間内に描けないかもしれない、絵心がないので製図が上手に描けるか心配だ、などなど不安をあげればキリがありません。
あなたの空いている時間を製図や作図の練習に使う!
これが二級建築士の設計製図試験に合格するための考え方です。これ以外にありません。
逆に言えば、製図枚数をきっちりこなせば合格するという意味でもあります。
9月の製図試験まで、とにかく描いて描いて描きまくりましょう!
(・∀・)つ
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