「1年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、皆さんは今年の目標はたてましたでしょうか?
実は目標をたてるのは大の苦手。そもそも「1年の計は元旦にあり」という言葉があるけど、誰が言い始めたんだろう?
「1年の計は元旦にあり」という言葉の由来
「1年の計は元旦にあり」は誰が言い始めたのでしょうか。せっかくですのでググっていや失礼、ネットで検索してみました。
由来の候補①中国の古い書物「月令広義」説
諸説あるようですが、有力な由来の候補の1つはこの「月令広義(げつりょうこうぎ)」という中国の古い書物が由来とのことです。「月令広義」は中国で1573〜1620年の万暦という時代に、明代の官僚であり学者でもあった馮應京(ひょうおうきょう)という人物が著したと言われています。
本の内容としては、伝統的な年中行事・儀式・しきたりなどを解説した本で、中国の民間伝承を研究するうえでの貴重な資料となっているようです。
参考サイト:月令広義 by Wikipedia
日本の昔話の花咲か爺さんや七夕の織姫と彦星の話の元になっている説話の出典もあるとは。。。中国古典のスゴイ本なんだなー
「月令広義」の歳令「四計」より
4つの計だから「四計」ということです。計とは計画や目標と言い換えられます。
- 一日之計在晨 → 一日の計は晨(朝・明日)にあり
- 一年之計在春 → 一年の計は春(新年・元旦)にあり
- 一生之計在勤 → 一生の計は勤(努力すること)で決まり
- 一家之計在身 → 一家の計は主人(自分の)生き方で決まる
1年だけでなく1日から1生、1家まであるなんて、すごく意味深いと思いました。
由来の候補②「三本の矢」の逸話で有名な毛利元就説
もう一つは日本の有名な武将の言葉のようです。毛利元就という名前は、歴史が苦手な人でも1度は聞いたことがあると思います。室町後期から戦国時代の戦国大名の1人で、用意周到な智将・策略家として有名な人物です。
参考サイト:毛利元就 by Wikipedia
父親が息子へ書いた手紙より
父の毛利元就が、長男の毛利隆元へ書いた手紙に下記のような1節があったようです。
- 一年の計は春にあり、→ いち年の計画は年の初めに、</>
- 一月の計は朔にあり、→ ひと月の計画は月初めに、</>
- 一日の計は鶏鳴にあり → いち日の計画は早朝に立てなさい</>
ちなみに、春は「年初め」朔は「月初」鶏鳴は「一番鶏が鳴く早朝」のことのようです。
参考サイト:知って得する!お役立ちCLIP
何ごとも初めが肝心ということを息子に伝えたかったのでしょうね。そのような点で非常に参考になります。毛利元就が自分の上司になったらすごく怖そうだなー。。。
毛利元就は元三の儀式を大切にしていました。元三とは、年・月・日の三つのはじめ(元)という意味です。後には正月三が日の意味にも使われるようになりました。
「この元三の儀式をおろそかにするようではだめである。」と言ったそうです。何事も最初が肝心である、ということを意味しているようです。年の初めに一年の事をじっくり考えると良いという解釈もあるようです。
2つの話は非常に似ています。個人的には毛利元就の方が、シンプルで3段落ちのような文体なので、非常にわかりやすいと思いました。
実は簡単にできる<目標>の立て方
なるほど。1年の目標をたてるというのはすごく大事なことだな〜。真剣に考えないと…
それでは言葉の由来がざっくりとわかったところで、本来の目的である年初の目標をたてるにはどうしたら良いのでしょうか。
そもそも目標をたてるには、何が必要なのでしょうか?自分のやりたいことが明確なら簡単ですが、そうでない場合は非常に苦労します。
目標がない人は自分の過去を振り返ってみるべし
明確にやりたいことがなかったり、目標がない場合はどうすればよいのでしょう?いきなり目標をたてなさいと言われても、切り口が大きすぎるので非常に難しい課題になってしまいます。
そんな人は自分の過去(たとえば去年)を振り返ってみてください。ノートを用意して、過去にあったこと(失敗や成功)を書き出していきます。次に書き出した内容を反省します。その反省を目標にすれば簡易的に目標がたてられます。
- 過去の失敗や成功を書き出す
- 書き出した内容を元に反省する
- その反省や改善を目標にする
どうですか?出来るような気になってきませんか。過去を振り返って、反省して、目標にする。3ステップで完成します。
そうか!反省を目標にすれば自分にもできる。たくさん失敗したから目標もたくさんできちゃうな〜(苦笑)
私の場合の一例:振り返りと反省<目標>
- 事前に防げる細かいミスが多かった → ミスを減らす
- タスク管理が全く出来ていなかった → タスク管理をしっかり行う
- 事前の段取りがなくバタバタした → 段取りよく業務をする
- 成果につながる提案が少なかった → 月に1回以上は提案する
早速できたじゃないですか。目標は人それぞれですから、上記のようにザックリでも大丈夫。やること・行動することが大事です。やらない人よりも1歩も2歩も進みました。
目標を立てた後のPDCA
振り返りや反省、目標をたててきましたが、これってビジネスシーンによく出てくる「PDCA」に似ていませんか?
- P → Plan <計画をたてる>
- D → Do <実行する>
- C → Check<評価する>
- A → Action<改善する>
ちょっと違いますが、私がしてきたことは上記の「C」つまりチェック(自分の過去を振り返る)から始まりました。
そして次は「A」アクション(反省)をして「P」プランで計画(目標)をたてました。あとは「D」のドゥで実行あるのみです。
「1年の計は元旦にあり」というのはPDCAの1年バージョンだったんだと思うと、先ほどの毛利元就の話を含め、なんてロマンチックなんだと思ったのは私だけでしょうかw
そう思いながら、あなたも1年の計<目標>をたててみてください。
今回のまとめ
上視点を変えると、意外とすんなり答えを導き出すことができましたね。
- 過去のことを振り返ってみる
- 振り返った内容を反省する
- その反省を目標にする
以上です。目標のたて方を、お伝えしてきました。最後まで閲覧いただき、まことにありがとうございました。
今年1年があなたにとって素晴らしい一年になりますように!(^O^)/
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