“マーケティングフレームワークで戦略や戦術を形にする”と題してお伝えしていきます。
今回はマーケティングにおける「フレームワーク」を一緒に学んでいきましょう。フレームワークとは一体何のことなのでしょうか。
フレームワークとは?
そもそもフレームワークとは何でしょうか?
コトバンクとUSJマーケターの森岡さんの言葉から引用させていただきます。
ビジネス上の問題とその解決について考える時の枠組、構造。
〈活用例〉フレームワークで考えないと、本当の問題点は浮かび上がってこないよ
マーケティングフレームワークとは、マーケティングの課題に取り組むにあたって、その型に沿って考えていくと「整合性のある戦略と戦術」を生み出しやすくなる便利な道具だと考えてください。
参考図書:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
ビジネスの課題に取り組むための考え方の枠組を「フレームワーク」といいます。
そのフレームワークを利用することで「誰もが」「素早く」「整合性のある」戦略立案を可能にする便利な道具ということです。
できるビジネスマンはこのフレームワークをベースに物事を考えます。ヌケモレがなく論理的な課題解決をするためにぜひ活用していきましょう。
マーケティングフレームワークにはどのような種類があるのか?
フレームワークは種類がたくさんありますが、今回はマーケティングに使えるフレームワークをご紹介していきます。
戦略的思考のためのマーケティングフレームワーク
前回はWebマーケターに必須の戦略的な思考方法とはどうすればよいか?というのをお伝えしました。
実はそこでお伝えしたことも戦略的に思考するための、1つのマーケティングフレームワークだったのです。
- 目的<GOAL>:達成すべき課題
- 目標<WHO>:ターゲットは誰か
- 戦略<WHAT>:何を実行するか
- 戦術<HOW>:どのような手段か
その他にどのようなフレームワークがあるのでしょうか。基本的なフレームワークから有名なフレームワークまでご紹介していきます。
MECE
ロジカルシンキングという考え方をご存知でしょうか。論理的思考・論理的に考えるという意味で、そのロジカルシンキングのための基本の考え方です。
ミーシー、またはミッシーと言うようです。「モレなく、ダブりなく」という意味で「Mutually Exclusive and Collective Exhaustive」の略です。
- M:Mutually<お互いに>
- E:Exclusive<重複せず>
- C:Collectively<全体に>
- E:Exhaustive<漏れがない>
マーケティングやビジネスにおいては、物事(課題)を整理・整頓する場合に、重複していたり、ヌケやモレがあるのは致命的です。その重複やヌケ・モレをなるべくおさえる考え方がMECEです。
ロジックツリー
考え方のプロセスを、視覚的にわかりやすく整理するフレームワークのことです。
ロジック・ツリーとは、MECE(モレなくダブりなく)を意識して上位概念を下位の概念に分解していく際に用いられる思考ツール。
問題解決で、本質的な問題がどこにあるのかを絞り込む場面や本質的な課題に対して解決策を考える場面などに用いられる。 たとえば、ある企業を題材に、本質的な問題がどこにあるかを探してみるとする。
MECEをしながら全体を俯瞰できるのでとても便利です。視覚的に見やすくするのは、自分だけでなく相手にとっても非常に有益です。
SWOT分析
こちらもよく聞くフレームワークです。4つの枠を作って区分けるので、シンプルで見やすい表になります。
SWOT分析(-ぶんせき、SWOT analysis)とは、
目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つ
SWOT分析は現状分析するためのフレームワークです。
それぞれの英語の頭文字をとってSWOT(スォット)です。会社を取り巻く環境による影響(外部要因)と、会社の現状(内部要因)を分析しながら、ビジネスチャンスをみつけていきます。
- 強み:自社の武器(内部要因)
- 弱み:自社の弱点(内部要因)
- 機会:自社のチャンス(外部要因)
- 脅威:自社の競合(外部要因)
3C分析
有名なフレームワークです。わたしもお世話になっています。本当に使いこなしているかは疑問ですが(汗)
3C分析とは、外部環境や競合の状況から事業のKSF(Key Success Factors:成功要因)を導き、事業を成功に導くために用いられます。
読み方は、さんしーぶんせきと読まれることが多いです。
- C:Customer:市場・顧客
- C:Competitor:競合
- C:Company:自社
事業における方向性が見えてくるフレームワークです。
戦況分析のマーケティングフレームワーク「5C分析」
戦況分析をするためのフレームワーク。戦況分析とは「市場構造」をよく理解して、その市場を味方につけるためにおこないます。
- C:Company<自社の理解>
- C:Consumer<消費者の理解>
- C:Customer<流通の理解>
- C:Competitor<競合の理解>
- C:Community<地域の理解>
5C分析を詳しく知りたい場合はこちらの書籍をご覧ください。
参考図書:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
戦国武将の話ですが、周りの地形を把握していたため少ない人数でも大勢の敵に勝てたという話を思い出しました。戦況を分析するのは難しそうですが(汗)やらなければ勝利はつかめません。
マーケティング・ミックス<4P>
マーケティングやプロモーションのフレームワークとして最も有名で聞いたことがある方もいるかと思います。
4Pとは、『Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモー ション)、Place(流通)』の4つを指す。
この4つのPを組み合わせながら、企業に最適なマーケティング手法を考えるのが、マーケティングの基本(マーケティングミックス)である。
- P:Product<製品>
- P:Price<価格>
- P:Place<流通>
- P:Promotion<販売促進>
前回ご紹介した本にも掲載されていました。
お客様が買っているのは、モノではなく価値だと気づかせてくれた1冊
【ドリルを売るには穴を売れ】
まとめ
マーケティング用語って4Pとか3C・5Cとか数字と英語の頭文字の組み合わせが多いので、こんがらがってしまいます。
紹介してきたフレームワークというのは、先人達が試行錯誤しながら磨いてきた確かなモノです。
フレームワークで効率よく物事を考え、成果があげられるWebマーケターに早くなりたいと考えています。
最後に
今回はマーケティングフレームワークで戦略や戦術を形にするをお伝えしてきました。
よかった、勉強になった、面白かったという人は離脱してよしっww ありがとうございました!