“戦略や戦術とは何か?Webマーケターとして必須の戦略的な思考能力を学ぶ”と題してお伝えしていきます。
「戦略的に考える」とか「事業戦略にもとづいた戦術」というような会話を職場にて聞いたことはないでしょうか。(そんな言葉は聞かない!という人は離脱してよしっっw)
戦略と戦術というキーワードは、何となく知っているつもりでも、曖昧なマジックワードとも言える言葉です。
いまここで決着をつけ、戦略と戦術という言葉を自分のモノにしていきましょうww
戦略・戦術とはどのような意味か?
戦略とは戦争から生まれた考え方です。「戦」とは闘いや戦(いくさ)のこと、「略」とは謀り考えることです。
戦略の定義・意味
「戦略」と戦術はセットで言われていることが多いです。その戦略や戦術にはどのような意味があるのでしょうか?
せん‐りゃく【戦略】
組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。具体的・実際的な「戦術」に対して、より大局的・長期的なものをいう。
戦略の意味:by コトバンク デジタル大辞泉の解説
コトバンクの説明が1番わかりやすかったので引用させていただきました。
戦略とは事業や業務を進めていくうえでの、会社や業務の「方針」ということです。
戦術の定義・意味
せん‐じゅつ【戦術】
戦いに勝つための個々の具体的な方法。ある目的を達成するための具体的な方法・手段。
戦術の意味:by コトバンク デジタル大辞泉の解説
上記の「戦略」に対して、より細かい具体的な方法・手段が「戦術」ということです。
戦略・戦術より上の「目的」「目標」という考え方
USJの敏腕マーケター森岡さんによると、戦略や戦術のさらに上に位置する概念があり、その概念を順番に考えていくことが、戦略的な思考能力とのことでした。
非常に参考になったので参照させていただきながら、ご紹介していきます。
ですので「戦略」と「戦術」をより効果的に使うために、その上にある概念「目的」と「目標」を知る必要があります。
目的・目標の定義・意味
戦略・戦術の上位概念ということで、「目的」という言葉が何やらすごいことになってきた感じがありますが、意味としてはシンプルです。
目的は「達成すべき課題」
使命や命題と森岡さんの本には記載されていましたが、ここではわかりやすく課題としました。
あなたにとっての課題は何ですか?また、あなたがいる部署や会社にとっての課題は何でしょうか?
売上が低いから施策を打とう!その命令は上司からあなたに来るはずです。「売上が低いから何とかしなさい!」みたいなww
それがあなたにとっての目的となります。
目標は目的を達成するための具体的な標的
課題を達成するためには、目標・ターゲットが必要です。誰に向けて実施するのか?
ここでの「目標」とは予算や金額・人数的な目標ではないのでご注意ください。
あくまで顧客を誰に絞る(ターゲット)のか?ということです。
「目的」「目標」ありきの「戦略」「戦術」
「目的」や「目標」という言葉自体はわかりますが、この普段よく使う言葉が「戦略」「戦術」の上位の概念というのは知りませんでした。
戦略や戦術が1番上位だと思っていたので、驚くとともに不思議と納得感があります。たしかに「目的」「目標」がなければ、「戦略」「戦術」は成り立たないですよね。
ここで一息:何度も出てくる森岡さんとは
色々と詰め込んできたので、ここで一息つきましょうww
今回の「戦略的な思考能力を学ぶ」は、前にお話をしたUSJマーケターの森岡毅さんの著書を参考にしています。考察を加えさせていただきながら、さらに理解を深めるため、記事を書かせてもらっています。
マーケティングにおいて非常に良著です。本の詳細はこちら→USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
戦略的に考えるためにはどうすればよいか
「戦略的な思考能力を学ぶ」などと豪語してきましたが、具体的にどのようにすればよいのでしょうか?
戦略と戦術、目的や目標の意味がわかったところで、今度は実践的な内容に進みます。
戦略的に考えるには順番が大事
戦略的思考とは4つのキーワード(目的・目標・戦略・戦術)を順番に考えていくことです。以下は戦略的に考えるための順番となります。
戦略的に考えるということは、下記のような図式になります。
- 目的
- 目標
- 戦略
- 戦術
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戦略的に考えるための内容
①目的<GOAL>:達成すべき課題
達成すべき課題、仕事のゴール・・・まさに目的<GOAL>です。
身近な例として誕生日プレゼントを恋人に渡すという課題を想定します。
②目標<WHO>:ターゲットは誰か
ターゲットを誰にするか?というのは重要です。ターゲットがぶれてしまったり、間違えたりすると大変です。(大変ですが実際にはよくあったりします(汗)
この例では「恋人」ではありますが、複数いる方の場合は誰に渡すのか?間違えてバレでもしたら大変ですよねww
③戦略<WHAT>:何を(どう)実行するか
商品やサービスなどの販売なら、何をどのような方針で売っていくか?ということを戦略にします。ここの選択を誤ると、このあとの戦術に影響しますので気をつけましょう。
今回は「プレゼントをして喜んでもらい、より親密になる」という方針に決まりました。
④戦術<HOW>:どのような手段か
どのような手段か?具体的な施策や展開にまで落とし込みます。
「プレゼントをして喜んでもらい、より親密になる」という方針から、具体的に恋人の喜びそうなプレゼントや渡す場所、タイミング、シチュエーションを考え実行します。
実行した後の状況分析も必要です。(仕事のPDCAww)成功でも失敗に終わっても、かならずやっていきましょう。
このような内容と順番で考えれば、道を外さず・的を外さず・効率的に考えて行動することができるということです。
まとめ
今回は「戦略」と「戦術」の言葉の意味から、その上位概念である「目的」と「目標」を知り、戦略的に考えるにはどうしたらよいか?ということをお伝えしてきました。
戦略的に考えるって、こういうことだったのか・・・
「目的→目標→戦略→戦術」という流れが、戦略的思考方法でした。
これがWebマーケターに絶対必要なマーケティングの戦略的な思考能力と考えます。
- 目的<GOAL>:達成すべき課題
- 目標<WHO>:ターゲットは誰か
- 戦略<WHAT>:何を実行するか
- 戦術<HOW>:どのような手段か
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ただ頭ではわかっていても実践が難しいんですよね、これが。。。でもメゲてはいられませんww 常に戦略的に考えることを意識しながらWebマーケティングを実行していきましょう!
最後に
今回は戦略や戦術とは何か?Webマーケターとして必須の戦略的な思考能力を学ぶと題してお伝えしてきました。
次はマーケティングフレームワークで戦略や戦術を形にしていきましょう。ありがとうございました!