挨拶(あいさつ)が大切なのはわかるけど、なぜなのか今ひとつわからない・・・という人は多いのではないでしょうか?
- 挨拶ってなんで大切なの?
- 挨拶っていったい何なの?
- 挨拶ってどうすればいいの?
わたしも挨拶についてモヤモヤしていた1人ですが、考え方を整理整頓したらスッキリしました。
コミュニケーション能力は高くなくとも、挨拶という武器(心強い味方)があれば、考え方だけでなく生き方も変わってきます。
今回はわたしが学んだ挨拶(あいさつ)の考え方と、生活や仕事への活かし方をお伝えしていきます。必要な部分だけでも良いので、ぜひ読んで実践してみてください。
共感したことを実行すれば、あなたの身の回りのことがちょっとづつ、かならず良い方向へ変化していくはずです。
挨拶(あいさつ)はなぜ大切なのか?言葉の意味や歴史から考える
「挨拶は大切」ということ以外にも「笑顔で挨拶をしよう」とか「挨拶しないと駄目です」ということをよく聞きます。
家庭でも・学校でも・会社でも言われちゃいますよね〜
そんに大事な挨拶って、いったい何なんだ?と思いますよね? まずは「挨拶」という言葉の意味から考えていきましょう。
挨拶(あいさつ)という言葉の意味
挨拶という言葉の意味をネットで調べてみました。
挨拶(あいさつ)とは?
中世に日本に輸入された漢語で,元来,禅宗において僧が問答を繰返し合う意味
現在では他人に対して尊敬や親愛の気持を表わす動作、言葉、文面などを意味するようになっている
挨拶の意味 by コトバンク
挨拶が禅宗のことと関係があるとは知りませんでした。けっこう難しめの漢字だなと思っていましたが(汗)言われてみるとキチンと意味があったのですね。
ポイントは太字にした「尊敬や親愛の気持を表わす動作、言葉、文面などを意味する」という部分です。
つまり 挨拶(あいさつ)って尊敬や親愛の気持を表わす人間の所作 なんです!
正直、掛け声みたいな決まりごとだと思ってました・・・
日本における挨拶(あいさつ)の歴史あるある
日本の教育としても挨拶は重要視されています。日本では幼少時から学生・社会人になっても、挨拶は大事だと教えられる印象があります。
世代間の違いがある(年代がわかっちゃう)かと思いますが、日本における挨拶の歴史あるあるを振り返ってみましょうw
幼少期・小学校の挨拶(あいさつ)あるある
幼稚園や保育園の時から「友達や先生に会ったら挨拶をしましょう」と親や先生から言われていました。
園児はたどたどしいけれども、一生懸命に大きい声で「先生おはようございます!」と大合唱していますよね。
あの頃が一番元気よく、明るい挨拶ができていたんじゃないでしょうかw
私達はいつの間にか、あの頃の気持を忘れているんですね・・・
中学校・高校・大学の挨拶(あいさつ)あるある
先生からの指導は中学・高校をピークに厳しくなり、大学になるとユルくなります。あくまでわたしの主観ですw。
先生だけでなく先輩からも、ありがたい教えをいただきます。
「ちぃーっす」的な軽いものから、体育会系での挨拶の姿勢や角度を含めた厳しいものまで(部活やその慣習によって違う)先輩から礼儀を叩き込まれ・・・でなく教え込まれます。
大学ではコンパやゼミなどもあり、高校までの様相がうって変わる印象。所属している団体にもよりますが、体育会系でない限り挨拶はユルくなる印象w。
社会人の挨拶(あいさつ)あるある
社会人になっても挨拶道(勝手に作った造語)は終わりません。むしろ熾烈を極めます。こちらも会社の業態やその風土にもよりますが、その様式は様々。
サービス業では多くの会社が挨拶を徹底し、朝礼などで毎朝その会社独自の唱和をします。
挨拶道おそるべし・・・
これまでの「挨拶(あいさつ)あるある」はいかがでしたでしょうか?ジェネレーションを感じてしまう部分もあったかも(汗)いかに日本人が(幼少から大人になっても)挨拶という行為を、重要視しているのがわかったかと思います。
ここまで来るとなぜそこまで重要なんだろうか?と、ますますその理由を知りたくなったのではないでしょうか。
挨拶(あいさつ)の重要性はコミュニケーションにあった
なぜ挨拶は重要なのか? その答えは人とのつながり・関連性にあります。人は人との会話やつながりによって、ここまでの文化を生み出し発展をしてきました。
「挨拶」はコミュニケーションの、大事な最初の第一歩なのです。
その一歩を踏み出すコツがつかめれば、家庭や学校、会社での人間関係(コミュニケーション)を良くしていくことが可能です。
なぜ挨拶はコミュニケーションを良くするキッカケになるの?
なぜ挨拶がそのキッカケになるのか?そう考えた人は正解です。3つ理由がありその理由をこれからお伝えしていきますね!
- 相手への尊敬や親愛の気持ちを表す
- 社会の常識・万国共通のルール
- 挨拶をすることで3つの恩恵を得られる
理由その1:相手への尊敬や親愛の気持ちを表す
最初に挨拶(あいさつ)のことばの意味として伝えた大事なポイントです。
挨拶(あいさつ)とは?
中世に日本に輸入された漢語で,元来,禅宗において僧が問答を繰返し合う意味
現在では他人に対して尊敬や親愛の気持を表わす動作、言葉、文面などを意味するようになっている
挨拶の意味 by コトバンク
まさにコレ!相手に尊敬や親愛の気持を表わすからなんです。
親御さんや会社の先輩・上司など目上の人なら尊敬の動作(もちろん言葉や文面色々)をあらわし、奥さんやお子さん、友達や同僚・後輩なら親愛の動作をあらわすからなんです。※もちろんその逆もあり
これだ!・・・
ここが挨拶(あいさつ)の、一番大事なポイントです。おたがいの尊敬や親愛の度合いが深いほど、信頼も生まれ良いコミュニケーションが生まれます。
だってあなたの大好きな人のことを考えてみてください。朝起きて隣にいたら満面の笑顔でおはよう!って言っちゃいませんか?
これが本来の望ましい挨拶(あいさつ)の形ですw
なるほど。それだけに会社だとなかなか難しいですよね(汗)
理由その2:社会の常識・万国共通のルール
とはいえ挨拶というのは仲の良い人同士でも、なかなかできなかったりもします。でも会社や学校などの集団での行動・生活では、よく知らない人でも会ったら元気よく挨拶をしようとか言われたりしますよね。
たしかに!「おはようございます」だけでなく、「お疲れ様です」とかも言いますね。
そこには社会の常識やバンコク共通のルール的な理由が存在しています。
社会の常識という理由
理由としては身もふたもありませんが、社会の常識という理由です。ビジネスマナーの1つとしても「挨拶ができない人」は、コミュニケーションができないと思われてしまいます。
コミュニケーションができないのですから、仕事もできないとされ評価が低くなるという、悪循環になりやすい傾向があります。
元気よく挨拶しよう!と言っている人が挨拶できていなかったりもしますけど
たしかに子供の方が、笑顔でしかも元気よく挨拶ができていたりしますものね(汗)
万国共通のルールという理由
挨拶が大切だというのは万国共通のルール。
たとえば英語でも中国語でも最初に覚えるのは挨拶だったりします。かんたんで覚えやすいし、毎日使う頻度の高いものだからです。
中学や最初の英語の授業を思い出してみてください。「Hello,Jack!」でしたねw
世界の「おはよう」の挨拶(あいさつ)
世界各国にも必ず挨拶(あいさつ)の言葉があります。「おはよう」だけでも見てみると
- 英語:グッドモーニング
- フランス語:ボンジュール
- ドイツ語:グーテンモルゲン
- イタリア語:ブオンジョルノ
- 韓国語:アニョンハセヨ
- 中国語:ザオシャンハオ
- 日本語:おはよう
日本社会の常識+(プラス)万国共通のルールということは、全世界の常識でありルールであるといえます。
挨拶(あいさつ)は全世界に共通&通用するコミュニケーションなんです!
理由その3:挨拶をすることで恩恵を得られる
まさに百利あって一害なし! 挨拶をして損をすることは99.999%無いと思われます。挨拶をすることで、このような3つの恩恵が受けられます。
- 相手から良い印象を持たれる
- 相手との「会話のきっかけ」になる
- 自分や相手の緊張をほぐすことができる
恩恵①:相手から良い印象を持たれる
相手によい印象を持たれるというメリットがあります。挨拶をすることは自らの心を開き、相手を認めるということです。相手を認めるということは、承認するということです。
人は誰しも認められたいという欲求を持っています。相手のことを認めるということは、相手だって嫌な気持ちはせず、嬉しい気持ちになります。
承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求である。
参考サイト:ウィキペディア
ということは、つまり
挨拶(あいさつ)は相手の承認欲求を満たす
ということになります。もっと言うと挨拶をしないことで、あなたが損をしてしまうということになります。
損したくないんで、明日から元気よく挨拶する気になりました!
挨拶をすると、自分+みんながハッピー(幸福)になっていく気がしてきますよw
恩恵②:相手との「会話のきっかけ」になる
コミュニケーションが苦手という人は挨拶から始めてみましょう。挨拶(あいさつ)は、相手とのコミュニケーションのきっかけになってくれます。
挨拶(あいさつ)だけなら簡単かも!
またそのきっかけから相手の反応がわかります。相手の表情や挨拶の返答から状況を推しはかり、どのような返答・対応をすべきか?を想定することも可能になってきます。
恩恵③:自分や相手の緊張をほぐすことができる
相手への第一声は非常に大事です。考えすぎると緊張してしまい、変な失敗をしてしまいがち。その点、挨拶なら定形のものがあるので、成功する確率は高いです。例えば朝の挨拶の言い方だけでも、こんなにあります。
- おはよう
- ○○さん、おはよー
- おはようございます
- ○○部長、おはようございます
- チョリぃ〜っす
- オッハー、◯◯
このような定形の挨拶を声に出すことで、自分の緊張がほぐせるメリットがあります。また相手も「挨拶をしてくれた」という思いから緊張がほぐれ、ダブルの効果になるんです。
第一声をいきなり要件から始めるのは、お互いの緊張をより高めてしまうことにもなりかねません。色々な場面で応用できるので、挨拶を意識しながら有効に活用していきましょう。
たしかに!いきなり要件だけ言われてもビックリしますよね
どのような挨拶(あいさつ)をすればよいのか?
挨拶の重要性が理解できたところで、次の段階です。
実際にどのような挨拶をすればよいのでしょうか?できることなら効果的な挨拶をしたいですよね。次は挨拶の方法を具体的にご紹介していきます。
よりよいコミュニケーションとなる挨拶4つのコツ
挨拶は毎日の習慣です。ちょっとしたコツでその習慣の効果を倍増できるので、少しでも取り入れ工夫していきましょう。やり方は4つあり、簡単でお気軽に試せます。
- 笑顔で挨拶をする
- ハッキリ明るく挨拶をする
- 相手の目を見ながら挨拶をする
- 毎日・毎回続ける
①笑顔で挨拶をする
笑顔で明るく!を心がけて相手に挨拶をしていきましょう。
笑顔で挨拶をすることは自分の健康にもよいですし、相手への影響を考慮すると色々な意味で効果が絶大なんです。そんな簡単に笑顔になれたら苦労しないよ。。。と思ったあなた!下記の笑顔になるコツを読めば大丈夫です。
笑顔にするコツ
顔は自分の心のスィッチなのです。心が怒っていたら顔も怒っています。心が穏やかなら、顔も穏やかです。
逆に考えると、笑顔になれば、心も笑顔になります
えぇ?でも心が笑っていないと、顔も笑顔になれないけど!?と思ったあなたは不正解!ブブゥーですw 意識して造った笑顔でも効果はあります。なぜなら人は、幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになるからです。
笑っていなくても、笑顔にするだけで良い。フェイクスマイルとも言うようです。笑う方法というのは簡単です。下記を参照ください。
- 口元:口を横に開き、口角を少しあげる
- 目元:目尻を下げて、眉を少しあげる
- 想像:顔をゆるませ、穏やかなイメージ
その際には目を最大限に意識してくださいね。そうでないと「目が笑っていない」と言われかねませんw
②ハッキリ明るく挨拶をする
ハッキリとした明瞭な声で挨拶をしましょう。もちろん明るい方が良い印象を持たれます。ボソボソと小さい声や聞き取りづらい声で挨拶をしても、相手に伝わらなければ挨拶をした意味がありません。
相手とすれば「何か言われたのかな?」と不信な印象を受け、せっかく挨拶をしたのに逆効果になってしまう場合も。
逆に挨拶が伝われば、大きい声でなくても構いません。
その場の空気にそぐわない挨拶だと、かえって相手を緊張させてしまいます。挨拶の声や所作のコントロールが必要です。
③相手の目を見ながら挨拶をする
相手の方向に体を向け、相手の目を見て挨拶をしましょう。これは意外と大事です。
その気がない挨拶は見抜かれてしまいます!相手に「気」を向けてください。
相手の目を見ないで挨拶をするのは、無理やり挨拶してるんだなと思われてしまい、逆効果になってしまいます。しっかりと相手の目や方向を見て挨拶しましょう。
④毎日続ける
上記のような挨拶(あいさつ)を毎日・毎回会ったときに意識して続けていきましょう。
挨拶はコミュニケーションの第一歩ですので、続けることが大切です。万里の道も一歩からです。忘れてしまいがちですが、ファーストステップの重要性を認識しながら挨拶をしていくと良いですね。
社会の仕組みの根本は、人と人の関係性で成り立っています。企業や顧客、同僚でも同じです。人とのコミュニケーションは避けられません。どうせ挨拶するなら、自分も相手も気持ちなる挨拶をしたいですよね。
これは仕事だけでなく、学校や家庭の生活でも同じことが言えますね
まとめ:挨拶を学び・活かしてより良い生活を送ろう
挨拶の重要性や方法をお伝えしてきました。さっそく今から実践してみよう!と思っていただければ幸いです。
挨拶はコミュニケーションのはじめの一歩。その一歩を踏み出し、そのコツがつかめれば、学校や会社での人間関係を良くするキッカケになることは間違いありません。
挨拶はコミュニケーションの重要スキル&必須アイテム
挨拶はコミュニケーションの基本中の基本でありながら、必須なスキル(能力)であり、最重要アイテム(道具)です。
それでいて、言葉1つでできてしまうので、かんたんでお金もかかりません。とくに新入生や新社会人の方は、ぜひともこのスキル&アイテムを取得してください。
そうでない方でも、原点に帰る意味で再確認してみてください。色々な発見が待っているはずですw
番外編:挨拶のものすごいパワーが理解できる本
突然ですが、ここで本のご紹介。筆書体で書かれたタイトルが「挨拶のバカ力」。。。正直に言うと、最初の見た目は落語家が書いたあやしい本・・・と思っちゃいました。
読んでみるとその表紙デザインの印象とはまったくちがっていて、感動と衝撃を受けた本。まさに良い意味で裏切られますw
概要は月曜から日曜までの7日間に7つのことを日ごとに実践していけば、1週間で伝説になるという本です。この説明も少しあやしく感じますね(汗)
読むと挨拶だけではなく、ことばの力や笑顔の力がいかに素晴らしいか!がわかります。
第一印象であやしいと思ってしまった本の著者は「金原亭世之介」という真打ちの落語家の方で、大正大学の客員教授もされている立派な人でした(汗)挨拶(あいさつ)の重要性が理解できるおすすめの一冊、ぜひ読んでみてください。
よかった、勉強になった、面白かったという人は下記の記事も読んでみてください。ありがとうございました!
挨拶の次に大事なのは身だしなみですよ〜
(^O^)/